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子どもの育ち方・育て方
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
【愛情】 |
↓ |
【豊かな人間性】 |
◆学ぶ力
◇人と関わる力
◆健康・体力
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◆思いやり・信頼感
◇自己肯定感
(自分は価値ある存在)
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★乳幼児期に『親の愛情』を沢山注がれた子どもは、豊かな人間性が身につく。
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「乳幼児を理解する」G「嘘」について
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
◇子どもにとっての「嘘」とは?
<1>うまくいかなかったことをしかられたときに出るいい訳
<2>自分をよく見せたいための見栄など
<3>自分を守るときの嘘
・心の健康という意味では大切なこと
・嘘は子どもが健全な社会的発達を遂げている証拠である
子どもは嘘をつくことによって、自分を主張し自立への第一歩を踏み出す
◇親としても対応
・悪いことを正しく教え諭すのは、親をはじめ大人全体の役割である
・「どんな嘘もダメ」と頭ごなしに厳しく叱ると、子どもの健全な自我の成長をゆがめてしまうこともある
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「乳幼児を理解する」F「運動神経の発達」について
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
【哺乳動物】
・生まれてすぐ親と同じように行動できる動物(大型動物)
・出生時は未熟で動き回れない動物(小型動物)
*人間は大型動物だが、運動能力が未熟な状態で生まれてくる。身体的成長よりも
大脳の発達を優先させて10ヶ月で生まれてくるからである。
【赤ちゃんの一人歩き】
*個人差はあるが、一般的に赤ちゃんの運動神経は次のように発達させる
新生児 |
口に入ったものを吸う
唇を触ると舌を出すといった反射
運動を行う(〜4ヶ月まで) |
2ヵ月 |
腹ばいで頭と肩をあげる |
3ヵ月 |
首がすわる。社会的微笑のはじまり
(周囲に反応して笑顔をみせる) |
4ヵ月 |
膝の上に立たせると足を突っ張る |
6ヵ月 |
寝返り |
7ヵ月 |
お座り |
9ヵ月 |
つかまり立ち |
10ヵ月 |
はいはい |
12ヵ月 |
1人で立てる |
15ヵ月 |
1人で歩く/td>
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1歳半 |
1人で遊ぶ |
おわりに
人間の身体機能の発達時期は、身体の部分によって異なり、ゆっくり段階を踏んで発達していく。発達の度合いも個人差がある。
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「乳幼児を理解する」E「排泄」について
〜なるせっ子広場子育て講話より〜
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・排泄について留意したこと
<1>自立の第一歩は、取り替えの快さ(気持ちよさ)を経験をすること
<2>無理強いは自立を遅らせる
<3>しかったりせず、励ましてほめてあげる
自立への道は気長に待つこと。せき立ててやらせても逆効果
おわりに
・遊びに夢中になると、失敗することがたびたびある
・パンパース→おまる→水洗トイレと排尿、排便でも細かなステップがある
一人でやりたがるときは、やらせてみること。そしてやれたことを認めてやることが、自立へとつながる
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「乳幼児を理解する」D遊びについて
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
(1)遊びの実態
・遊ばない子どもたち
・遊べない子どもたち
・遊びそのものを知らない子どもたち
(2)遊びの変容、遊びの消失から
<1>こころの問題
「ストレスの増大」「意欲の欠如」「判断力の低下」「工夫する能力の低下」
「情緒・感情表出の欠如」「社会性の欠如」
<2>からだの問題
「体力の低下」「けがの増大」「運動量の減少」「疲労の増大」
「アレルギーや体温異常」
(3)遊びと「脳」
体や運動の能力
→情緒や社会性の能力→≪脳≫←認知的能力 すべてのことが「脳」で決まる
*「脳」の活性化→脳内のネットワーク形成→「遊びの経験の多さ」
おわりに
「遊び」の保障 学校、地域、家庭
*「親」が一緒に遊ぶ 親のつながり、安全面など考慮
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「乳幼児を理解する」C<記憶することについて>
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
記憶の3つの区分→保持時間の長さによる
1.感覚記憶
2.短期記憶
3.長期記憶
@手続き記憶
A宣言的記憶
短期記憶のレベルでの情報処理に失敗すると、その後の長期記憶にも問題が起きる。
「意識的に聞くこと」「注意を向けること」が重要になる。
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「乳幼児を理解する」B数概念を育てる
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
(1)「数」の表し方3という数を例にして3つの表現の形がある
<1>「さん」という呼び方(数詞)→感覚的で言語的シンボル
<2>「3」という文字(数字)→視覚的で言語的シンボル
<3>●●●(具体物)→空間の中にあり視覚的で操作可能
(2)能力的基盤の必要性
<1>聴覚的認知能力
<2>視覚的認知能力 →これらの能力のバランスと高さが必要
<3>視覚=運動能力 ↓
「数概念」の成立
*数が順序を表すという性質を理解すること
*3は1の3倍の量があるという数の量的な性質を理解すること
おわりに
・「数」には3つの表現の形がある
・「具体化」と「数詞」が自然と結びつくことが大事→生活、遊びの中で…
・「数字」を操作するのが勉強だと思いがち→わからない子はわからない
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「乳幼児を理解する」A子育ての悩み
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
<絵本の読み聞かせの大事さを知る>
*子どもにとって「絵本」とは…
お母さんの快い声を、すぐ近くに聞くことができる。この満足感が子どもの心を安定させ、文字を読みたいという、次の段階に成長させていく。
*お母さんのひざの上で…
絵を見ながらお母さんのふところと、心地良い声にすっぽりと包まれることができる。
*心を込めて何回も…
子どもの好きな絵本を何回も繰り返し読んであげる。
*色に対する好み
「さし絵」の色に心を寄せ、色を楽しむことができる。
子どもがゆったりできるには、お母さんのゆったりが必要。
絵本の読み聞かせをとおして、親と子の信頼関係を大切にしたいものです。
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「乳幼児を理解する」@子育ての悩み
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
<ことばに関して>
学習が成立するための前段階にある子どもたち「体験と言葉」による「実感を伴った納得」が大事である。
愛、信頼
喃語(ブーブー、マンマ、パパ、
ママ、ジージ、バーバ)
指さし、見立て遊び、まね
食事、運動、トイレの使い方
絵本(読みきかせ)
人とのかかわり > テレビ・ゲーム
子どもの発することばに言葉で応えてあげる。
乳幼児の「ことば」を身につけるプロセスを理解して関わり方を考えていきたい。
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「乳幼児と家庭教育」J子育ての悩み
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
日本人の幸福についての調査から
◇幸福を判断する際に重視する項目
1位 家計の状況
2位 健康状況
3位 家族関係
◇家庭の役割
1位 家族の団らんの場
2位 休養・安らぎの場
3位 家族に絆を深める場
◇働く目的
1位 お金を得るために働く
2位 生きがいをみつけるために働く
3位 社会の一員として務めを果たすために働く
「より良い暮らし指標」(BLI)によると、総合で日本は36ヵ国中21位で先進国の中で、日本人が実感している幸福度は低い。GDPは世界第3位にあり、豊かな生活を享受しているはずだが…
「物質面の高さ」=「幸福度の高さ」とはならない。
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「乳幼児と家庭教育」I子育ての悩み
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
アベロンの野生児
◇18世紀、フランスのアベロン州で、推定11〜12歳の野生の男の子がみつかる。裸で四つんばいで歩いていた。
◇イタールという医師→生まれて以来、人間の仲間と生活していないために、ことばが話せないのだと考えた。→ゲラン婦人と一緒に言語指導を続ける。
◇5年かかっても、たった2つのことばを覚えたに過ぎなかった。
◇(結論)心身の最もととのっている時期〜適期〜を逃したため、ことばを獲得できなかった。
適期での学習ができなかったため、大変な苦労をしたのに実りが乏しかった。
ことばは生活力である。出生後ただちに言語刺激を与える、そして続けることが重要といえる。
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「乳幼児と家庭教育」H子育ての悩み
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
期待効果
事例
Aちゃんの保護者は、Aちゃんがとても消極的なので、小学校に入学しても、先生や友だちとコミュニケーションがとれるか心配していた。そして、小学校入学後、担任の先生に相談した。
担任の先生の対応
〈Aちゃんは、本当はお話の好きな明るい子〉
〈自分の考えを、友だちや先生に話したいと思っている〉
と、捉えて接した。
(1ヶ月後)Aちゃんの変容
〈相手の目を見て話すようになり、声も大きくなった〉
〈わからないことは質問、さらに積極的に発表していた〉
この変容は、保護者に「うちの子が…」という衝撃を与えた。
親や教師の役割→良い期待を持って接することにより、子どもは変わる。このことが、教育(学校教育・家庭教育)の大前提であり、絶対条件である。
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「乳幼児と家庭教育」G子育ての悩み
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
「ほめる」を考える
「ほめ方」のポイント
【1】どこをほめる?何をほめる?
*「できて当たり前」と思うようなことをほめる
*全部出来なくても、一部でもほめる
*たまたまやったとき、見逃さずほめる
【2】ほめ方は?
*「○○をがんばっているね」
*「○○してくれてありがとう」
*「○○して、えらいね」
*スキンシップ…体をさする、タッチ、抱きしめるなど
*しぐさ、動作、微笑む、OKサインなど
*名前を呼んでから、顔を見てほめる
【3】気をつけたいこと
*よくない行動は、知らんぷり(子どもと大人の我慢比べ)
*他の子どもと比べない
*子どもの行動にカッときたら、深呼吸して6秒待つ
*どうしてもしかるときは、短く、シンプルに淡々と
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「乳幼児と家庭教育」F子育ての悩み
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
これからの子どもに必要な力とは?
◇体験とは?
現実の世界や生活の世界に身体全体を使って実際にかかわっていくこと。こうした体験によって外界の事物や事象を学び取っていく。
身体で学ぶ→見る、聞く、味わう、においを嗅ぐ、触れる
フランスの教育者「ルソー」は『触れる』ということを大事にした。
・聞いたものは忘れる
・見たものは覚える
・触れたものは身につく
「チョウチョ」を見た子どもがどのように「チョウチョ」を学びとるか?教科書の絵や写真を見て、羽は4枚、足は6本と暗記→知識、情報を丸暗記するしか学習の手立てがなくなる。本物を知らないと「学び」も薄っぺらなものになる。
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「乳幼児と家庭教育」E子育ての悩み
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
「全国学力調査」と
「学習状況調査」から見えること
*朝食を毎日食べる子どもは学力が高い
(主食と乳製品を食べると、脳が活性化する)
*事前に持ち物を確認する子どもは学力が高い
*人とのかかわりの豊かな子どもは学力が高い
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「1年生になる子どもの親として」
〜就学時健診・子育て講話より〜 |
〜寄り添い、見守り、教え導く〜
9月29日に、東成瀬小学校において来年度1年生に入学する子ども達を対象に就学時健診が行われました。
子ども達が健診を受けている時間を活用し、子育て・親育ち講座が開催され、30人の保護者の皆さんが熱心に耳を傾けうなずく姿も見られました。
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「乳幼児と家庭教育」D子育ての悩み
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
ある行動を通して子どもを見てみようU
例@ 言いたいことが言えない
*聞いたことを覚えるのが苦手
*注意が他にそれやすい
*内容を整理して話せない
例A ルールのあるゲームができない
*見たこと・聞いたことを覚えるのが苦手
*感情のコントロールができない
*負けることが我慢できない
子どもの示す行動には「わけ」がある。その行動がどのようにして形成されてきたのか?乳幼児のときから生育過程にあるのか?別のことが原因なのか?
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「乳幼児と家庭教育」C子育ての悩み
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
ある行動を通して子どもを見てみよう
例@ すぐけんかをする。
*感情のコントロールができない
*相手の気持ちが理解できない
*表現力・語彙力の不足
例A 負けることが許せない
*対等にゲームすることの経験不足
*おとなの極端な叱責・激励
*おとながいつも負けてあげる家庭
幼いときから小言や叱責など拒否的な対応をされることが多かった子どもは、人への不信感や自信喪失などに陥り、反抗的・攻撃的になったり、無気力・抑うつ的になるケースがみられる。
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「乳幼児と家庭教育」B子育ての悩み
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
子育ての基本となるもの
*親の役割*
赤ちゃんは「おなかがすいた」「のどがかわいた」「おむつがぬれた」「眠い」など、様々な理由で泣いて周りの人に訴えます。
その要求に応じてやることが、赤ちゃんとのふれあいの第一歩となる。
おむつがぬれている→取り替えながらの言葉かけ「お尻をきれいにしましょうね」「さっぱりしたでしょう」が大切。
子どもにとって親と一緒にいるときの「安心」の経験は、
乳幼児期に十分「依存」できたかが次の(2〜5歳)自立へのステップとなる。
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「乳幼児と家庭教育」A
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
気になる子の行動から
(どちらかというと嫌われてしまう子)
*だらしのない子
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*自慢する子 |
*暴力をふるう子 |
*つげ口をする子 |
*嘘をつく子 |
*すぐ泣く |
苦手と思われる子どもとも、うまく折り合いをつけて、お互いが成長できるよう周りの大人が支援したいものです。
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「乳幼児と家庭教育」@
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
子育てする上で悩んでいることや気になること
*食事や栄養について
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*病気や発育・発達について |
*子どもとふれあう時間を十分とれない |
*子どもを叱り過ぎると感じる |
*子どもの教育について |
*子どもとの接し方に自信が持てない |
*育児の方法がよくわからない
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*子育てに配偶者の協力が少ない |
*配偶者と子育てに関して意見が合わない |
*話し相手や相談相手がいないこと |
理想の子ども像と現実の子どものギャップで悩む親も
多いが、ゆったりした心で、子どもを自分の視野に
入れておく子育てを心がけていきたい。
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「乳幼児と家庭教育」K
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
身辺生活と集団生活につまづくことのないように…
家庭でできる排泄のしつけ
(1)排泄の場所を教える。
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(2)ズボンやパンツを下ろす。前チャックを開ける・きちんと手で持つ・紙を使う・水を流すなどを、きちんと教える。 |
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(3)定時にトイレに連れて行く。回数は本人の様子をみて加減をする。 |
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(4)排尿にいきたいという意思表示の仕方を教える。
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(5)排便は朝家庭ですませるようにさせる。→小学生に入るまでは、ぜひ習慣化させたほうがよい。 |
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「乳幼児と家庭教育」J
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
家庭と食育
◇「食育」を受けていない世代の親→モノや情報のあふれる消費社会の中で戸惑いながら「食育(子育て)」をしていると思われる。
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◇豊かで便利な社会は、家族がバラバラに過ごすことを可能にする。(食の空間と家族のコミュニケーションを子育ての柱にしたい。) |
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◇「命の大切さ」の理解は、食べ物や食べることを大切にすることが原点。 |
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◇「しっかりお腹をすかせる」「早寝、早起き、朝ご飯」 |
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「乳幼児と家庭教育」I
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
豊かなコミュニケーション能力を育む
@「自分さがし」から「自分づくり」への方向転換
「自分づくり」(目標)に向かって毎日コツコツ努力することの大切さを親や教師が教えなければならない。
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A多くの人々との関わり、心のふれあいを意識的、計画的に行う。 他者認識こそがコミュニケーション能力を育む土台となる部分である。 |
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B言葉の躾
自分の内面をしっかり見つめ、言語で表現できるようにする。他の誰が聞いてもよくわかるように表現
させる。=コミュニケーションの成立 |
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「乳幼児と家庭教育」H
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
▽日本小児科学会で多数報告される研究結果
テレビやビデオを幼児期・学童が長時間視聴すると、言語や社会性の発達、認知能力、注意集中能力が阻害される |
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日立家庭教育研究所 土谷みち子氏報告 |
一日4時間以上テレビを見ている子どもは、他の子どもと比較して |
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・突然、かんしゃくを起こす
・話しかけても視線が合わない
・友だちと遊べない
・言葉がしゃべれないなどの情緒、コミュニケーションの問題を起こしやすい |
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「乳幼児と家庭教育」G
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
ことばの獲得
ポイント1→あたたかく話しかける |
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赤ちゃんは、ものを言わないからと言って何もわからないのではありません。初めの一語が出るまでに、その全能力で大人の言葉を聞き、吸収し、いっぱいため込んでいるのです。 |
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ポイント1→他の子と比べない |
乳幼児期は、ことばの個人差が大きいので他の子と比べて責め立てることがないように。むしろ、一つ一つの行為をことばにして、子どもに絶えず話しかけ、また、じっくりと聞いてあげることが大切です。 |
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「乳幼児と家庭教育」F
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
子どものタイプを知る!
うちの子は「落ち着きがなくて…」
「落ち着きがある子」ってどんな子だろう?
「子ども」をどうとらえるか |
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(1)子どもは、みんな元気で活発です |
(2)あらゆるものに興味と関心持ちます |
(3)なんでも試してみます |
(4)気が散りやすいものです |
↓ |
五感がフル回転 |
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「落ち着きのない子」のタイプ |
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(1)個性の範囲と考えていいタイプ |
(落ち着きがなく、やや気が散りやすいが、
他に大きな問題がない場合) |
(2)環境のため落ち着きがなくなっている場合 |
(生育歴、愛着行動の形成) |
(3)精神発達の遅れがある場合 |
(4)自閉症 |
(5)注意欠陥多動性障害(ADHD) |
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「乳幼児と家庭教育」E
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
「過保護」は子どもを不幸にする!
◆子どもの健全な成長には、
ある程度のフラストレーションも必要 |
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まだ話すことのできない赤ちゃん。 |
↓ |
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お腹が減った。おむつを替えて欲しい…。 |
↓ |
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泣くことで、それを要求する。 |
↓ |
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お母さんが他の用事でその要求に応じてやれないときがある。 |
↓ |
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フラストレーションが生じる。 |
赤ちゃんは、しばらく泣いたあと、クークーと泣き声とはまた別の声を出して自分を慰めたり、近くにあるおもちゃをさわったりして、気を紛らす。このようにしてフラストレーションの処理法を身につけていく。
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「乳幼児と家庭教育」D
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
親が自分に与えてくれた「いいこと」は?
@親が他人に優しくしているのを見た。
A父親が、一生懸命仕事をする姿を見た。
B両親がお互いいたわり合っている姿を見た。
C母が、忍耐強く家事をするのを見た。
D両親のまじめさと正直さを感じた。
E親が、いろいろ社会のことに興味を示した姿を見た。
F学校のPTA活動や社会奉仕をした母を見て育った。
G親がよく笑い、おもしろいことを言ってみんなを笑わせた。
H父の公平さと正義感の強さを感じた。
I母の包容力を感じた。
J父の創造力と、チャレンジ精神を感じた。
K親が動物をかわいがり、物を大切にしていたのを見た。
L母が自分の成長のため本を読んだり、
勉強しているのを見た。
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「乳幼児と家庭教育 C」
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
泣くことの大事さ・意義
1.母と子の心のふれあいが強まる
泣く→抱っこ→安心して眠る→また泣く→抱っこの繰り返し
2.泣くことが話すことの基本練習
泣くときは、息を瞬間的に吸い込んで長くその息を吐いて泣いているので、呼吸と発声の調節の練習をしている。
3.全身運動になる
両脚、両腕、胴体などの全身を使って大声をあげて泣く。
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「乳幼児と家庭教育 B」
小学校に入学するまで身につけておきたい項目リスト
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
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「乳幼児と家庭教育 A」 〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
◆睡眠衛生の基本
1. 朝の光を浴びること。
2.昼間に活動すること
3.規則的な食事をとること
4.夜は暗いところで休むこと
生活の変化(生活環境や親の生活スタイルなど)が、子どもの睡眠環境に影響を与えています。
親はこのことが、子どもの睡眠や生活リズムの乱れにつながることに気がついているが…。
さらに、子どもの脳機能の発達に多大な影響を与えてしまうことに気づき、良質の睡眠環境を整えてあげることが大切です。
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「乳幼児と家庭教育」 〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
◆家庭における親の役割とは…
○過保護・過干渉・過放任…「過」がつくと、子どもの自立の芽を摘んでしまう。ゆったりした心で、子どもを自分の視野に入れておことが大切。
○子どもは、全面的に頼ることでしか生きていけない。それに応え、守れる親でありたい。
☆親には、他人の前に出して通用する「しつけ」をしておく責任がある。
☆「しつけ糸」→ゆったり、ゆるやか→仮縫い
☆自分一人で解決できない問題は、いろいろな機関に相談して、支援を受けることが一番である。
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暮らしと「春」のことば〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
○春に関する事象、植物、魚など
・初午(はつうま)→立春を過ぎて、最初の午の日。
・蕗の薹(ふきのとう) →苦味が新陳代謝を促します。
・わらび、ぜんまい
・たらの芽→ 葉酸が多く、血行をよくします。
・こごみ
・うど
・鰊(にしん)→「春告魚」とも言われます。
○季節を豊かに感じて生活することが、子どものことば、感性を膨らませます。自然豊かな日本、その中でもより豊かな東成瀬の季節を感じて暮らしていきましょう。
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子どもとの向き合い方〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
@愛着行動(養育者と信頼と愛着の形成)
*乳幼児が「不安」や「恐怖」を抱いたとき、親(母)との交流によってその不安をなだめる行動→安定した人間関係の基盤。
感情の共有から親子の信頼感が生まれる。子どもが成長しても安定した人間関係を結べる人になる。
A子どもとの向き合い方(子どもとの話し方)
*ゆっくり話す
小さい子どもは、聞く力、聞き取る力が未熟なので、話すときの音の大きさ、高さ、長さ、音の順序などを細かく分解して正確に伝えないと言葉として理解できない。
*はっきり話す
子どもは耳の聞き取り能力が未熟で、特に日本語の母音は聞き間違えやすい。
*繰り返しを多く
子どもの脳は、一度にたくさんのことを理解したり覚えたりできないので、繰り返し聞くと記憶が容易になり、理解しやすい。
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「安全と健康」の見直しをしよう!〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
安 全
@交通事故(子どもの目線で冬道の安全確認)
A火災、火の扱い(ライター、マッチ、電気関係、石油など)
B刃物の管理(カミソリ、果物ナイフ)
C水(池、用水路、川)
D雪(落雪、滑落、雪道歩行)
健 康
@冬場の食生活→バランスの良い食事(野菜)
A風邪、インフルエンザの流行→うがい、手洗い、加湿
B放射性物質の恐怖
県内の環境放射能は通常レベル
見えない、無臭、消えない
放射性廃棄物の増加
環境への影響 自然→山、川、海、汚染
小さい子どもの将来
小児甲状腺検査 → 親の心配
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「正しい生活習慣を身に付ける〜年末から年始の歳時記〜子ども時代の記憶をたどる〜」
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
冬至(とうじ)…昼が最も短い日、夜は最長、昨年は12月21日。冬の真ん中にあたり、寒さが厳しくなるのがこの日を過ぎてから。
大晦日(おおみそか)…12月31日のこと。晦日はすなわち三十日、旧暦では三十日が一月の末日であった。一年の最後の月の最終日なので、「大」を冠して「大晦日」という。
元日(がんじつ)…1月1日。一年の最初の日で、国民の祝日の一つ。正月三が日「元三日(がんざんにち)」と呼ぶが、「元日」はその最初の日である。
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*昔は、年末年始は子どもも家の手伝いをし、楽しみ(お年玉)などを通し成長した。(生活の知恵の習得)
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「正しい生活習慣を身に付ける〜赤ちゃんのあやしかた〜」
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
*「赤ちゃんは五感全部で母親に答える」
ポイントその1 「話しかけてあやす」
赤ちゃんは、ことばがまだわからないときでも、話しかけると身ぶりで反応します。
特別意味のないことばでも、お母さんが笑顔で話しかけると、機嫌のいい時は声を立てて笑い、繰り返してくれることを催促します。
ポイントその2 「ことばのやりとりであやす」
もう少し大きくなってくると、お母さんの言ってることに意味を見いだして、繰り返しまねをします。
繰り返すことでそれが母と子の意味の通じ合うことばになっていくのです。
「愛着」の形成に支障が生じた場合、情緒面での混乱、
人間関係の不安定さなど、その子が一生引きずることもありうるのです。
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「正しい生活習慣を身に付ける〜遊びと事故〜」
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
0歳から2歳児
この時期の子どもは戸外に出ることをとても喜びます。一人で歩くことにより行動範囲が広がり、見るもの触れるもの、すべてが珍しく感じます。積極的に戸外に連れ出し、探究心を満足させてあげましょう。
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一方、家庭内の事故が多いのもこの頃です。安全点検してみましょう。
*歩き始めはつまずきやすいので、物を下に置かない。
*窓際やベランダに台を置かない。
*階段には滑り止めの工夫をする。
*熱いお湯、飲み物、湯気などのやけどに注意する。
*浴室や洗濯機の水の事故に注意する。
*マッチ、ライター、かみそり、たばこを手の届く所に置かない。
☆親がちょっと目を離した隙に大きな事故が
起きています。親の視線の中でのびのび育てましょう!
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「正しい生活習慣を身に付ける〜しかる〜」
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
・子どもの側に立ってしかっているだろうか。
・否定的な言葉でしかっていないだろうか。
○○してはいけない
●●はやめなさい
□□してはダメ
否定語で子どもの自尊心を傷つけないようにし、
何をどうすればいいのか具体的にしめすようにしましょう。
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「正しい生活習慣を身に付ける〜偏食や行儀〜」
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
子どもの好き嫌いの多さに悩む「母親」が多い。
○原因と考えられること
1.感覚器官のアンバランスから
2.食わず嫌い
3.最初の見た目や食感、味の記憶
4.おふくろの味より、スーパーの味 など
大事なことは、
☆楽しいはずの食事を苦痛の時間にしないこと!
・偏食を正そうと必死になりすぎて、楽しいはずの食事を「楽しくない食事」にしない。
・「食事=楽しいもの」と理解できたら、苦痛を感じさせない程度に嫌いなものも食べさせていきましょう。
10/16(火)のなるせっ子広場で苦手野菜を使った調理の仕方を教えてもらいます。
ぜひご参加ください♪
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「正しい生活習慣を身に付ける」
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
○一人で「ウンチ」ができるようにしよう。
子どもがトイレでできないのは、やり方がわからないからですね。やり方をわかりやすく教えてあげる必要があります。絵やイラストを使って教えると、わかりやすいですね。
右に参考になりそうなイラストを添えてみました。
子ども本人が「できた!」という満足感を持つ経験をたくさんすることで、自立度が高まっていきます。家族でそれをサポートしてあげましょう。
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「親の養育態度について考える」
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
1、親の態度は、子どもに大きな影響を与えます。
過保護であったり、放任であったり、どの親にも多少、そういう面はあると思いますが、それが行き過ぎると、子どもに悪影響を与えることになります。
3つのタイプについて、下図に示してみました。
2、子どもと親の関係は船と母港に例えられます。
船で外界にこぎ出し、荒波にもまれながら、目的を達し、母港に戻って、修繕したり、食料、燃料の補給をします。母港がなければ、荒波に出て行くことはできません。
子どもたちにとっての、母港でありたいものですね。
イラスト:杉山
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「鉛筆の正しい持ち方」
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
お子さんの鉛筆の持ち方を気にかけていますか?
日々、忙しくてなかなか子どもの鉛筆の持ち方を見る機会が少なくなりましたね。
●筆運びに安定感がありますか?
●整った字を書いていますか?
●見た目の美しさ、自然さも大事です。
●意識して正しく持つことは、子どもの様々な体験のなかで必要となる「力」のもとをつくっていきます。
お子さんの鉛筆の持ち方を是非、見てあげましょう!
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「人との関わりの中で」
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
今年度も子どもの育ちを、人との関わりの中で考えていきたいと思います。
初めに、「育」という字について。
育という字の上の部分は、子という字を逆さにしたもので、子どもが生まれてくるときの様子を表しています。下の部分は、生まれてきた子どもが肉がついて太ってくる様子を表します。(育は、また「はぐくむ」とも読みます。生まれてきた子どもを、母親が優しく抱いて、育てている様子が想像できますね。)
子どもを取り巻く世界も、変化しています。
(学習時間の増加、外遊びの減少、便利な生活、事件や事故に巻き込まれることもあります。)そんな中、健全な成長に必要なものとして、4つあげてみます。
↓↓↓
1、早寝、早起き、朝ごはん
2、体験の重視 太陽の沈む方向や、草花の成長、火の熱さなど、実体験として、知っていますか。
3、ゲームのもたらす影響について考える。ゲームだけをやっていては、人との関わりが薄くなり、社会性が欠如する。
4、優しい親←子どもから見た優しい親が良い親とは限りません。悪いことは悪いと教えましょう。
イラスト:杉山
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「暮らしと自然の言葉」
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
子どもに、豊かな言葉を与えるためには、親自身が、意識的に様々な言葉を身につけましょう。
1、十二支 |
昔、時刻や方角などを表した言葉に
動物の名を当てはめた十二の呼び方
子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(うさぎ)、辰(たつ)、巳(へび)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(にわとり)、戌(いぬ)、亥(いのしし) |
2、十干(じっかん) |
甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと) |
3、干支(えと) |
「十干」と「十二支」を組み合わせたもの。 |
4、12ヶ月の呼び名 |
1月:睦月(むつき)、2月:如月(きさらぎ)、3月:弥生(やよい)、
4月:卯月(うづき)、5月:皐月(さつき)、6月:水無月(みなづき)、
7月:文月(ふみづき)、8月:葉月(はづき)、9月:長月(ながつき)、
10月:神無月(かんなづき)、11月:霜月(しもつき)、12月:師走(しわす) |
豊かな言葉とともに、潤いのある生活を送りましょう。
イラスト:杉山
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お子さんの入園や入学、進級を機会に生活の見直しをしてみよう!
〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
《振り返り項目》
4 いつもできる。
3 できていることが多い。
2 半分くらいはできる。
1 できるときが少ない。
0 できるときがない。
食
生
活 |
1日3食きちんと食べている。 |
4 3 2 1 0 |
好き嫌いをしないで食べている。 |
4 3 2 1 0 |
家族そろって食べる努力をしている。 |
4 3 2 1 0 |
野菜や小魚を摂るなど栄養価を考慮している。 |
4 3 2 1 0 |
おやつの食べ過ぎをさせない。 |
4 3 2 1 0 |
生
活
リ
ズ
ム |
早寝・早起きができる。 |
4 3 2 1 0 |
歯磨き・洗面の習慣ができている。 |
4 3 2 1 0 |
排便の習慣ができている。 |
4 3 2 1 0 |
テレビやゲームの時間を決めている。 |
4 3 2 1 0 |
生
活
態
度 |
遊んだあとの片付けができる。 |
4 3 2 1 0 |
身だしなみに清潔感がある。 |
4 3 2 1 0 |
話を聞ける。 |
4 3 2 1 0 |
わがまま言わないで我慢できる。 |
4 3 2 1 0 |
他の子と遊べる。 |
4 3 2 1 0 |
マ
ナ
ー |
あいさつができる。 |
4 3 2 1 0 |
ゴミのポイ捨てをしない。 |
4 3 2 1 0 |
イラスト:杉山
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お手伝い〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
子どもにお手伝いをさせていますか?
勉強だけでは「体験不足」で
子どもの成長が止まってしまいます。
*お手伝いのメリット*
身体を動かし、五感を働かすなかで
生活するうえでの知恵がつく。
思いやりの心、継続の大切さ、仕事の段取り、
社会の仕組みへの気づき などを得る。
*お手伝いのポイント*
@小さいうちは簡単なことからはじめましょう。
「くつを並べる。」「洗濯物をたたむ。」「新聞をとってくる。」
A成長するにつれて、内容を変えていきましょう。
「食器を並べる 」→「食器を片付ける」→「食器を洗う」
さあ、今日から、お手伝いをさせてみましょう!
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《参考図書「育児クーヨン2月号」あかちゃんからお手伝いを!も併せてご覧になってみて下さい。
なるせ児童館で貸し出し中!》
イラスト:杉山
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お母さんの言葉かけ〜なるせっ子広場子育て講話より〜 |
普段、子どもにどんな言葉かけをしていますか?
クラスメイトや兄弟と比較したり、感情的に怒ったり、
子どもが答えられない質問をすることはありませんか?
(1)子どもの長所、短所を理解する。
(2)わかりやすく話す。(褒める時は理由を述べる。)
(3)子どもが見通しを持てるような言葉かけをする。
(4)静かな明るい口調で話す。
親の言葉かけ一つで子どもが意欲を持ったり、
失うこともあります。
今日から、子どもの立場に立った
言葉かけをしてみませんか?
イラスト:杉山
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