2月17日(木) 東成瀬村・秋田県南部男女共同参画センター共催のもと、役場防災情報センターにて−地域サポーター養成講座− が行われました。
今回はロシアのノボシビルスクに滞在経験を持つ(株)ユニサービス 代表取締役NPOゆめ協働隊 理事 新田祐子さん(横手市出身)に講演していただきました。
新田さんは最先端をいくIT企業にお勤めになり、日本語教師の資格も持つ。
そして、全国各地を飛び回っていた経歴を持ちながら、なぜ ―40℃の気温になることもある極寒の地“ノボシビルスク”に自ら単独で飛び込んだのか?
聞けば聞くほど引き込まれました。
●ロシアは、ロシア正教、ユダヤ教、仏教、イスラム教の世界4大宗教からなる国。
182の民族から成り立ち、独自言語と文化を持つ多様な国。全体的に見れば、ロシアの社会は厳しい。
しかし、子育てに関するかぎりロシアには希望がある。
・子どもに注がれる目の数が多い。
・様々な環境がありイジメ問題が深刻化しない
・子どもの能力開発 など…
●ロシア人は日本人よりしつけが厳しい
しかし、みんながおせっかい。身内、他人があらゆる場面で子どもとのかかわりを通じて、社会のルールを教えてくれる。
全くの他人でも問題行動をしている人(大人も子どもも)がいれば、おせっかいに口を出したり、手助けしたりする。
●ロシアには男女差別は全くない
●プーチン政権の人口政策によって出生率が高い
●ロシアは日本のように画一的でなく、多様性を認める国。他民族ゆえ「一般常識」がない。
将来は日本の常識が通用しなくなるかもしれない。中国・ロシアの「ならず者」の常識が世界で通用するかもしれない。将来、混乱した社会で生きていくためには、・多様性を認める感性 ・自分の意見をはっきり言う ・そして議論する
など・・・たくましく育てていかなければならない。
新田さんは、ロシアで上記のことを学び、泣いたり、怒ったり自分を主張することで強くなっていったという。
「何をしたいのか考えること」、「行動すること」、「自分」について深く考えさせられた貴重な講演でした。